スマレジのアプリマーケットには、標準機能でできないことを補うアプリが並んでいます。私はここにアプリを出している開発者側の人間ですが、今回は宣伝を離れて、店舗側として契約前に何を確認すべきかを書きます。お金と契約の仕組みは公式ヘルプに載っているのに意外と読まれておらず、知らずに損をするパターンが決まっているからです。
アプリマーケットの基本の仕組み
アプリマーケットに並ぶアプリの提供元は、サードパーティ(スマレジ社の外部の開発者や企業)です。購入するとマイページの『ご利用中のアプリ』に登録され、そこから開いて使います。利用料金はアプリごとに設定されていて、スマレジ本体の月額費用と合算して請求されます。支払い先が増えないのは、地味ですが管理上ありがたい仕組みです。
サポートの窓口はスマレジのサポート(support@smaregi.jp)に一本化されていますが、公式ヘルプに「アプリ開発者への確認にお時間要する場合がございます」とあるとおり、実際に答えるのは各開発者です。返答の速さはアプリごとに差が出ると思っておいてください。
契約前に確認する5つのこと
- 1. スマレジ本体のプラン条件: アプリによっては、スマレジ本体が特定プラン以上でないと動きません。とくに会員機能を使うアプリはプレミアムプラスプラン以上が条件になっていることが多いです。アプリの月額だけ見て契約すると、本体のプラン変更費用のほうが高くつきます
- 2. 料金の単位: 「月額◯円」が契約ごとなのか、店舗ごとなのかを確認します。多店舗の場合、店舗単位課金なら店舗数分かかります
- 3. お試し期間の有無と、申込のタイミング: お試し期間中は料金がかかりません。ただし公式ヘルプによると、利用の申し込み自体はお試し期間中に行う必要があります。期間が切れてから考えよう、では選択肢が消えます。料金の計算はお試し終了後からなので、申し込んでもお試し期間分を取られることはありません
- 4. 解約は即時停止・返金なし: ここがいちばんの注意点です。解約を申し込むとアプリは即時利用停止になり、月途中でも残り日数分の返金はありません。毎月1日に当月分が請求される仕組みなので、月初に解約すると、ほぼ1か月分を払って使えない状態になります。やめると決めたら月末近くに解約するのが合理的です
- 5. 解約後のデータの扱い: 顧客情報や記録をアプリ側に溜めるタイプの場合、解約したらそのデータはどうなるのか。エクスポートできるのか。ここはヘルプに一般則がなく、アプリごとに違います。溜めたデータが人質になる構造かどうかは、契約前に確認する価値があります
請求の流れを例で押さえる
公式ヘルプ「アプリマーケットから追加したアプリの料金請求について」の内容を要約すると、こうなります。
- 初回は、利用開始日から月末までの日割り料金が請求されます
- 以降は、毎月1日に当月分がまとめて請求されます
- プランを上げた場合は増加分が日割りで追加請求、下げた場合は翌月から新料金です(下げても当月分の差額は返金されません)
つまり損が出やすいのは「月初の解約」と「月途中のプラン格下げ」の2つです。どちらも違約金ではなく請求サイクルの仕様なので、タイミングを選ぶだけで避けられます。
迷ったら、実データで試してから決める
最後に判断基準です。アプリの良し悪しは紹介ページでは分かりません。お試し期間があるアプリなら、必ず自分の店の実データで試してください。デモ画面できれいに見えた機能が、自店の商品数や運用に合わないことはよくあります。
費用対効果は「アプリの月額」と「浮く時間の時給換算」で比べるのが単純で強い方法です。月2,200円のアプリが毎月2時間の作業をなくすなら、時給1,100円より人件費が高い店では黒字です。逆にどれだけ安くても、使わなければゼロ円の価値もありません。一度に何本も入れず、1本ずつ、効果を確かめながら増やしていくのが結局いちばん早いやり方です。
