鮮魚、精肉、コーヒー豆、古着のkg売り。量ってから値段が決まる商品をスマレジで会計したいとき、商品マスターに価格を登録するやり方が使えません。100gごとに値段の違う商品を、全部登録するわけにはいかないからです。
ここをどう回すかの話を、買うものとかかる手間の両方から整理します。
価格をバーコードの中に入れる
スマレジにはこのための機能が標準で入っています。NON-PLU機能です。
公式ヘルプの説明はこうです。
バーコードの中に商品価格を表示し、読み取った際にその価格を直接反映させる仕組みです。量り売りなど、同じ商品でも一つひとつ価格が違うものにご利用いただきます。
つまり、商品マスターには「国産牛もも肉」を1件登録しておけば十分で、実際の金額はバーコード側が運びます。対象プランはスタンダード以上です。
設定はスマレジ・アプリ側で行います。
- 下部メニューから『設定』をタップします
- 『販売設定』をタップします
- 『NON-PLUバーコード』をONにします
- 『NON-PLUバーコード設定』をタップし、項目ごとの開始位置と長さを入力します
開始位置は「バーコードの何桁目からの値か」、長さは「その項目が何桁か」です。フラグ・商品コード・価格を何桁目に置くかを、店が自分で決めて入れます。公式ヘルプでは、オープン価格の設定も併せて使うことが推奨されています。
バーコードをどうやって出すか
仕組みが分かっても、量ったその場でバーコードを作って見せなければ会計できません。やり方は2つあります。
定石は計量ラベル機です。寺岡精工やイシダが出している、はかりとラベルプリンタが一体になった機械を導入し、量ったらラベルが1枚出てくる。それを商品に貼ってレジで読みます。スーパーの鮮魚・精肉売り場で見る形です。確実ですが、機械の導入費に加えてラベル用紙代が毎月かかります。
もう一つは、タブレットやスマホの画面にバーコードを表示し、その画面をレジで直接スキャンするやり方です。印刷しないのでラベル用紙もプリンタも要りません。手持ちのはかりで重さを見て、端末に入力する形になります。
つまずきやすいのは3つ
桁設定は手動で合わせる
バーコードを作る側と、読むスマレジ側で、桁の構成を一致させなければなりません。しかもこの設定値をスマレジのAPIから取得する手段がないので、何を使っても人が同じ値を両方に入れることになります。導入日にレジで1回読み取りテストをして、金額が一致することを確かめてください。
画面を読むならリーダーの種類を選ぶ
画面に出したバーコードを読めるのはイメージャー式のリーダーだけです。レーザー式は紙の印刷物は読めても、発光する画面は読めません。手元のリーダーがどちらかは、導入前に確かめる価値があります。
リーダーがなければ、スマレジ・アプリのカメラ読み取りでも会計できます。
カメラ読み取りには対応規格がある
スマレジ・アプリのカメラ読み取りで使えるバーコード規格は決まっています。
- 読める: JAN、EAN、UPC、CODE39、CODE128、ITF、QRコード
- 読めない: GS1-128、NW-7(CODABAR)、ISBN
量り売りで使うNON-PLUバーコードはJAN規格なので、カメラ読み取りの対象に入ります。
どちらを選ぶか
判断の軸は、扉を開けるまでにいくら掛けられるかです。
- 計量ラベル機: 売り場が広く、量ってから会計までに距離がある店向き。商品に貼っておけるので、客がカゴに入れて後で会計する形に対応できる
- 画面を直接スキャン: 対面で量ってその場で会計する小さい店向き。初期投資と毎月の消耗品が残らない
客が自分でカゴに入れてレジに並ぶ形なら、ラベルを貼る以外の選択肢はありません。逆に、注文を受けてその場で量って渡す店なら、ラベルは卸した直後に捨てられるだけです。
量り売りマスターecoでやっていること
後者のやり方をアプリにしたのが「量り売りマスターeco」です。重さを入力すると同じ画面に価格とNON-PLUバーコードが出て、それをレジで読むだけで会計が終わります。レジ側の操作は普段と変わらないので、会計担当の覚え直しがいりません。
商品の取り込みは、スマレジ側でタグに「量り売り」と付けるだけです。単価と単位はアプリ側で持つので、スマレジの商品項目を触る必要がありません。単位はkg・100g・gのほか、L・ml、m・cmに対応していて、商品ごとに切り替わります。容器ごと量ったときの風袋引き、端数の四捨五入・切り捨て・切り上げの選択、税抜商品の税込見込額表示も入れてあります。通信が切れても販売モードは動きます。
ただし先に書いたとおり、桁設定の手動一致とリーダーの種類だけは、アプリ側ではどうにもできません。導入時に確かめる前提で考えてください。
