2026年9月10日の木曜、Cloudflare Workers Tech Talks in Fukuoka #2 に行ってきました。会場は天神の株式会社Fusicのオープンオフィス、19時から21時までの2時間です。定員50人のところに48人が申し込んでいました。
自分の立ち位置を先に書いておきます。個人開発で Cloudflare Workers と Hono を使ったサービスを作ったことはあります。ただしコードを書いたのは AI で、自分はふわっとした理解のまま動くものを受け取っていました。Workers の上で何が難しくて何が簡単なのか、体で分かっていません。
その状態で2時間座って、発表の中身はほとんど分かりませんでした。この記事はその記録です。
聞きたいことがあったのに、声をかけられなかった
主催は和田裕介さんです。Cloudflare の Senior Developer Advocate で、Hono の作者でもあります。
聞いてみたいことがありました。海外の会社に所属して働くとき、英語のやりとりをどうしているのか。読み書きなのか、会議で喋るのか、そこにどんな道具を使っているのか。自分の仕事にすぐ返ってくる話ではありませんが、以前から知りたいと思っていたことです。
結局、声をかけないまま帰りました。開場は18時30分頃で、早めに来てほしいと案内にも書いてあったのに、着いたのがぎりぎりでした。着席したらもうイントロが始まる時間です。次に同じ会に出るなら開場時刻に行きます。LTが始まってしまうと、話しかける口実がなくなる。当たり前のことを、当たり前に踏みました。
Uzumibi のすごさが測れなかった
最初の発表は Uchio Kondo さんの「Uzumibiの紹介: Rubyを書けばCloudflare Workerにそのままデプロイできるってマ!?」でした。Ruby で書いたコードを Cloudflare Workers に載せる、という話です。
どこで驚けばいいのかが分かりませんでした。
Workers の上で Ruby を動かすのが、そもそもどれくらい無茶なことなのか。自分はそこを知りません。難所の深さを知らないと、それを越えた話のすごさも測れない。会場が沸いている箇所で、自分だけ沸きどころが分からないまま座っていました。演題に「ってマ!?」と付いている時点で、分かる人には驚く話なのだろうと思います。その驚きの手前にある前提を、自分は持っていませんでした。
残りの2本も同じでした。Daiki Urata さんの「Deploying a Full-Stack Bun-Native Framework on Cloudflare Workers」と、Yusuke Nakamura さんの「Dynamic Workersで『コードを書くだけ』の社内自動化基盤を作ってみた」です。何をやったかは聞き取れます。それがどれくらい大変で、どこが新しいのかが分かりません。
家に帰ってから、名前だけ控えてきた Uzumibi を開きました。Ruby のアプリケーションをエッジの実行環境で動かすためのもの、と書いてあります。中身を読むのはこれからです。
Cloudflare OS は、輪郭だけ持ち帰った
和田さんの「Cloudflare OSについて」は、聞いていて像が結びませんでした。
持ち帰れたのはこのくらいです。AI とチャットができる。その AI は組織の中にあるリソースと繋がっている。だからいろいろなことができる。
書き出してみると、どれも輪郭でしかありません。「組織のリソースと繋がっている」が何を指すのか、繋がると具体的に何がどう変わるのか、自分の中で像になっていない。OS と名前が付いている理由も分からないままです。ここは聞き逃したのではなく、聞いたうえで分からなかったところなので、そのまま書いておきます。
AIに書かせると、難所がどこにあるかは手に入らない
帰り道で考えたのは、Uzumibi のすごさを測れなかった理由のほうです。
自分は Workers と Hono でサービスを1つ作っています。動いています。それでも今日、Workers の話が分からなかった。AI にコードを書かせると、動くものは手に入りますが、その技術のどこが難所なのかは手に入りません。詰まったところを自分で踏んでいないので、つらさの地図が頭にない。地図がないと、誰かがそこを越えた話を聞いても、越えた距離が分からない。
これは AI に書かせるのをやめる、という話にはならないと思っています。作りたいものが作れているので。ただ、分からないものを聞きに行った日には、こういう形で跳ね返ってくる。それが分かったのが今日の収穫でした。
半年後の自分のために、分からなかったことを名前だけ並べておきます。Workers で Ruby を動かす難しさ。Bun ネイティブなフレームワークをエッジに載せる話。Dynamic Workers。Cloudflare OS。このうち1つでも、読み返したときに説明できるようになっていればいい。
会場を貸してくださった Fusic さん、登壇のみなさん、ありがとうございました。次は開場時刻に着きます。